【「“生命の本質”から根本治療を考える」シリーズ第二弾:生命を支えるミトコンドリア Part8 生命を支えるミトコンドリアのエネルギー代謝 ~遺伝子中心から代謝中心へ~】
ここまで見てきたように、近年の生命科学の研究から明らかになってきたのは、生命現象の多くが遺伝子だけによって一方的に決めら...
令和元年からの院長交代に伴い、今まで通院していただいていた患者さんや、これから通院していただく患者さんに、現院長の考えや当院での治療方針をもっと知ってもらいたいということで、院長自身がテーマを決めて記事にしています。特に漢方医学にまつわるミニ知識や、「衣・食・住」にまつわるライフスタイルの改善に役立つ知識などをこのブログでは公開していきます。
ここまで見てきたように、近年の生命科学の研究から明らかになってきたのは、生命現象の多くが遺伝子だけによって一方的に決めら...
しかし、ここで極めて重要な視点があります。それは、ミトコンドリアの働きは、これらの負荷だけで決まるわけではなく、それを受...
身体全体のミトコンドリアの糖のエネルギー代謝こそ、生命活動を支える根本であり、最重要であるということを述べてきました。逆...
甲状腺機能が低下すると、身体全体のミトコンドリアの糖のエネルギー代謝が低下してしまい、必要な速度でエネルギーを全身に供給しにくくなってしまいます。反対に、甲状腺機能が過剰になると、酸素消費や熱産生、活性酸素産生、組織の異化が過度に亢進するとされています。しかし、当院ではこの甲状腺機能が亢進することによって起こってくる(とされている)代謝変化などは、実際には甲状腺が障害され、甲状腺機能がむしろ低下していることによって起こっていることではないかと考えています。したがって、当院では甲状腺ホルモン系は、ミトコンドリアの活動を維持するために必要な、全身のエネルギー代謝における上位制御系として理解するべきであると考えており、「甲状腺機能低下」が、アトピーを含めた多くの慢性疾患においても大きな問題であると捉えています。
ミトコンドリアの役割は「エネルギー産生」だけではないことがわかってきました。細胞内のエネルギー状態を感知し、その情報を細胞全体へ伝え制御する司令塔や制御装置としての役割が、近年注目されています。
私たちが食事から摂取した糖(主にグルコース)は、まず細胞質で解糖系と呼ばれる反応によって分解され、ピルビン酸という物質へと変換されます。その後ピルビン酸はミトコンドリアのTCA回路(クエン酸回路)と呼ばれる代謝経路で段階的に分解され、その過程で電子を運ぶ分子(NADHやFADH₂)が生成されます。これらの分子が、電子をミトコンドリア内膜に存在する電子伝達系へと運びます。電子伝達系では、ミトコンドリア内膜を挟んでプロトン(H⁺)が移動し、膜の両側に電気化学的なエネルギー差、すなわち膜電位(プロトン勾配)が形成されます。この電位差を利用してATP合成酵素がATPを合成する仕組みを「酸化的リン酸化」と呼んでいます
ミトコンドリアが細胞の中で特別な役割を持つ理由は、その内部の独特な「膜構造」にあります。ミトコンドリアは外膜と内膜という...
ミトコンドリアの「細胞内共生説」を唱えたリン・マーギュリス女史は、ミトコンドリアなどの共生による進化を「共生進化(symbiogenesis)」と名付け、「ネオ・ダーウィニズム」で描かれる進化の構図(遺伝子突然変異+自然選択 → 進化)を徹底批判しました[120]。また進化生物学者ニック・レーンも、ミトコンドリアの獲得・共生こそが、生命の複雑化を可能にした決定的な要因であると指摘しています[118,119]。彼らによれば、生命の進化とは、ネオ・ダーウィニズムが主張するような「遺伝子の突然変異」が原動力となったわけではなく、細胞がエネルギーをどのように獲得し利用するかという仕組みを発達させるためのプロセスだったということです。そしてその中心にあるのが、まさに「ミトコンドリア」だということなのです。
古代ギリシャのアリストテレスが「四体液説」を唱えた頃から、生命現象は物理化学法則だけでは説明できない、何か特別で神秘的な...
朝の一杯のコーヒーで、身体が温まるり、頭がスッキリして、集中力が高まる。 多くの方が日常的に感じているこうした感覚には、...
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